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「自分らしく働いて、暮らしたい」 東北在住 フリーランスデザイナーの日常

まつ毛と眉毛を抜いちゃう抜毛症の話

先週から両目の上まつ毛が全くない。
あー…またやってしまったなぁ…と
毎回後悔しても治らない。

もう20年くらい、抜毛症(トリコチロマニア)という精神疾患を患っております。

抜毛症とは強い緊張や不安感、ストレスを感じると無意識的に体毛を抜いてしまう精神疾患で、女性の方が発症しやすいと言われています。

日本でも人気のブランド、ヴィクトリアシークレットのモデルも抜毛症を患っていることをSNSで公開し、大きな反響があったそうな。

この「やっかいな癖」に病名があることを知ったのは5年前。
あぁ、やっぱり病気だったんだなってわかって
安心した半分悲しくなったの半分で。

自分以外にも同じ癖で悩んでいる人はいるんだろうか…と調べたら最後。
目をそらしたくなるような現実がありました。

全世界で多くの人達がこの疾患に悩んでいて、恥ずかしくて隠したり、辛い思いをしているのです。



その中で、あえて抜毛症を公表し堂々と生き抜いている方を見つけました。

精神疾患なんだ、と認識してからはきちんと向き合って治療するべきでは?と自分の中で迷いがあったと思います。


私は頭髪ではなく、まつ毛と眉毛を無意識的に抜いてしまうけど、全く無くなってしまっても、他人の顔をまじまじと見つめることはそんなに無いのでパッと見だったら周りの人からは気付かれにくい。
2ヶ月くらいしたらまつ毛は生え揃うし、眉毛だってメイクしてしまえば大丈夫。

そうやって無理やり大丈夫だと繕った気持ちと、やっぱり専門のクリニックに通うべきかな…という気持ちとの葛藤の日々。

まつ毛を抜く頻度が多くなってくると出かける際はつけまつ毛が必須になる。
「いい歳してまだつけまつ毛の力に頼ってるわけ?」と思われるんじゃないかって、
やっぱりネガティブな思考になってまた生えてきたまつ毛や眉毛を抜いちゃうというデスループにはまって気付けばアラサーになってしまった。

※昨今の自まつげ&ふさふさ太眉メイクの流行りは抜毛症の私にとって悲しみしかない



でも、土屋さんの記事を読んでみて「無理して治さなくてもいいんだ」という気持がすっぽりと空いていた穴を埋めてくれた。

健やかに生きていくためのヒントを頂いた気持ちです。


つい最近、4年付き合っている彼氏の前でつけまつ毛を取った。

長い付き合いなので度々まつ毛がなくなることを知っていたけど、目の前でつけまつ毛を取ることはしなかった。
しちゃいけない、隠さなければと意地になっていたと思う。

でももう隠さないし、まつ毛が無くても堂々としようかなと思う。

秋には実家を出て、彼と一緒になる予定。私はこれからもまつ毛と眉毛を抜くだろうけど、なるべく気軽に過ごしたいという話。


★ちなみに、ダイソーとセリアに売っているつけまつ毛はまつ毛の抜毛症に悩んでいる人にオススメのアイテムだ。
全くまつ毛がない状態でも不自然じゃないし、長さ、毛量的にパーフェクトです。

全世界の抜毛症の方に幸あらんことを。